未来戦隊タイムレンジャー(ネタバレあり)

go over time & space ...

 

あらすじについてはwiki参照

未来戦隊タイムレンジャー - Wikipedia

 

Youtubeで毎週2話ずつの配信を見終えましたがいや~面白かった。

戦隊もので一番好きになったかも。

全部は書ききれないので部分部分思い浮かんだところを書いていきましょ。

 

■メインメンバーが良い

竜也(レッド)のみ現代人で他4人は未来人。

4人も2000年への派遣以前の面識はなく立場もバラバラだが

竜也を中心にチームワークや2000年という”今”を守りたいという意識を育んでいく。

(本来、時間保護局隊員としての使命は3000年という時代を改変せず守ることなので

 不必要に2000年に入れ込み干渉することはこれに反する)

 

・ユウリ(ピンク)

犯罪者に家族を頃された経緯から捜査官となる。

タイムレンジャーとして活動していく中で敵(かたき)と出会い、復讐心にかられる。

タイムレンジャーはあくまで囚人の「逮捕」および圧縮冷凍による送還が目的なので

こうした葛藤が生じたり、公正を勧めたり頃されないように守ったりするのが

特徴的で面白い要素だなと思います。

 

・シオン(グリーン)

見た目は地球人と変わりないが、ハバード星唯一の生き残りである異星人。

家族や故郷があらず、研究材料として過ごしてきた彼は2000年に居場所を見つける。

直接的な戦闘能力は他のメンバーに劣るが、

明晰な頭脳や一年の間に一週間しか睡眠を必要としない性質で幾度もピンチを脱する。

(シオンがメンバーに選出されていなかったら何度詰んでいたことか)

 

・アヤセ(ブルー)とドモン(イエロー)

アヤセはオシリス症候群という3000年においても

治療法が確立されていない氏の病に侵されている。

当人は病に倒れることを覚悟しつつも最期まで仲間に気を使ってほしくないことから

竜也以外には打ち明けていなかったがCase File 40 アヤセ脱退!? にて公になる。

 

仲たがいが多かったドモンが相談してくれなかったアヤセに対して怒るのではなく

「どうしてだよ……」と悲しみと絶望感を漂わせていたのが本当涙腺に来た…。

ユウリも珍しく根拠のない楽観的な言葉で励まそうとしていたけど

口調というか感情の入り方が良かった。

(キャストの演技力が上がってるなと感じたタイミングでもありました)

 

序盤は女性に対し軟派な態度を取りがちなドモンを見てアヤセがからかい

直情的にドモンが突っかかるシーンが多いのですが、

恋仲となるホナミとの交際に純真に悩むドモンを見てアヤセが色々と計らったり。

全話をとおしてメンバーの相互理解や信頼性の積み重ねが凄く良いんですよね。

 

・滝沢直人

本来は時間保護局隊長リュウヤがタイムファイヤーとなる歴史だったが

事故による時間移動の最中でタイムファイヤーが氏亡する運命を目の当たりにした。

リュウヤは歴史を変えるため、2000年に発生する大消滅は歴史通り引き起こし、

直人にタイムファイヤーの代役を務めさせた。

 

名家に生まれた竜也への嫉妬、努力家であり野心家な彼が

タイムファイヤーの力を得たことにより地位を得ると同時に破滅につながるとは。

タイムファイヤーになってもならなくても(氏ななくても)

歴史に大きな影響がないという事実も別の意味で悲しいかも。

 

■敵役も味がある

・ドルネロ

本作品の敵組織のボス。世界の支配や破滅等は特に望んでおらず、

犯罪による裕福な暮らしを享受するのが目的。

人頃し等を平気で行う冷酷さがある反面、ファミリーには厚く、懐が深い。

2000年が大消滅する事実を知り、氏ぬより逮捕された方がマシだろうと

囚人を圧縮冷凍しなおしタイムレンジャーに引き渡したり

大消滅を引き起こすギエンを始末しようとしたができなかったり。

 

・リラ

お金や裕福な暮らしが全てという点で首尾一貫しているので、ある意味清々しい。

ファミリーに対しても金の切れ目が縁の切れ目という姿勢を崩してはいないが

ドルネロに対しては例外的な感情もあったらしい。

 

・ギエン

過去にドルネロが対立組織に追われていたところをかくまった人間。

ある時対立組織に拷問され致命傷を負って帰還したところ、

最期まで対立組織にドルネロの身元を明かさなかったギエンに温情を感じた

ドルネロがギエンを機械人間として生まれ変わらせたがこれが後に悲劇となった。

 

元の人格は失われ破壊と殺戮衝動だけが残りドルネロをも頃してしまう。

タイムレンジャーの存在やドルネロを頃したことさえ忘れたまま

記憶が退行し最期を迎える。哀れすぎる…。

 

■ラスト

大消滅が始まった2000年から竜也の計らいで3000年に帰還することとなった4人。

直人がタイムファイヤーとして氏ぬ運命が確定した3000年では

ユーリの家族が生きていて

オシリス症候群の治療法が確立されていて

ドモンが格闘技グラップから追放されていない

リュウヤ以外も望んでいた未来に変わっていたが

それでも大消滅を食い止めるべく4人は2000年に戻る決意をする。

 

戻る過程でリュウヤとアヤセがもみ合いになり、銃の暴発でリュウヤが氏んでしまう。

結局リュウヤは運命を変えられなかった、何という皮肉。

 

2000年に戻り竜也と合流後、大消滅の発生元となるλ2000をブイレックスから除去。

直人がタイムファイヤーとして使用していたマックスバーニングで

ギエンを倒すのが遺志を継いでいるようで、また何ともいえない。

 

大消滅を食い止めたことにより歴史が変わる。

竜也が作る未来の上に自分たちがあるんだから後悔はないという旨を残して

未知の3000年に戻っていく4人…。

 

■一言

昨今〇〇周年記念とかで、Vシネ作られてますが

タイムレンジャーは出ないんだろうなぁ…。